生産者紹介

  • 5月号

    「昆布」宮城県石巻市の阿部勝太さん

    宮城県沿岸部、石巻市十三浜(じゅうさんはま)。この地で漁業を営む阿部勝太さん(35)を特集します。2011年、巨大津波は集落や船、漁場を一掃しました。漁業再生のために漁師がグループを組んで法人を立ち上げましたが、彼らにとって会社経営は初めての経験。数ヶ月後に経営状況を見た阿部さんはあまりの惨状に絶句しました。以来、自ら営業や商品開発を行い、正当な対価を得る努力を続けてきました。「震災から10年は絶対に区切りではない。漁業は良いものを作ることは当たり前、その上で稼げる“かっこいい仕事”にしていく。これからがスタートだ」と語ります。お届けするのは外洋の荒波に揉まれて育った肉厚な生の昆布。食感の異なる根昆布まで含めてお届けします。

  • 4月号

    「山葵(わさび)」山形県東根市の佐藤佳菜子さん

    山形県中央部に位置する東根市。この地で農業を営む「大富農産」は、環境省の名水百選に選ばれた小見川(おみがわ)と同じ水源の地下水をくみ上げ、農薬や化学肥料を使わずにワサビを栽培しています。代表の平野博幸さん(57)とスタッフの佐藤佳奈子さん(39)は関東からの移住者。ワサビが育つために必要な水・空気・日差しといった環境を守り、「人間はお手伝いをするだけ」と今日もワサビ田へ向かいます。 “本わさび”と呼ばれる日本原産のワサビは、広く流通している西洋ワサビとは異なり、さわやかな香りとほのかな甘味があり、ツンと鼻に抜ける辛みが特長。根・葉・茎まで一株丸ごとお届けします。部位ごとに異なる味わいをお楽しみに。

  • 3月号

    「山伏茸(やまぶしたけ)」山形県鮭川村の荒木正人さん

    山形県の北部に位置する鮭川村で、一年を通して4種類ものキノコを生産する「最上まいたけ」の荒木正人さん(70)、賢人さん(41)が来月号の主役です。清流と緑豊かな山のふもとにある鮭川村は、東北随一のキノコ生産地であり、その種類の豊富さはなんと日本一。雪深く冬場の仕事がないこの地域で、創業者である荒木正人さんが見出したのがキノコ栽培でした。付録の食材は「山伏茸」。ウサギの尻尾のような見た目から、地域では「うさぎもだし」と親しまれているキノコです。正人さんが鮭川村のナラ林で偶然見つけた株を持ち帰り、栽培に成功しました。スープにすればチュルンと、揚げればふわふわに、調理方法によって食感が七変化する山伏茸をお楽しみに。

  • 2月号

    「真河豚(まふぐ)」山形県鶴岡市の鈴木重作さん

    山形県南部、小波渡(こばと)漁港から船を出す鈴木重作さん(66)が来月号の主役です。今から40年前、浜は大漁に沸く一方で、酒を飲めば漁師たちから飛び出すのは「魚が安い」という愚痴ばかり。品質は二の次で量を追い求め、安値に泣く漁業に若き日の鈴木さんは強烈な疑問を感じます。以来、魚を活かしたまま築地に運ぶ方法を確立したり、稚魚の放流をしたりと数々の挑戦を続けてきました。彼が十数年前から取り組んできたのがマフグ。身質の劣化が早いため、長年見捨てられてきた魚でした。一尾ずつ釣り上げ、さばく直前まで水槽で生かし込むことで柔らかな甘みと適度な歯応えを実現。鈴木さんに共感する地域の料理人たちが盛りつけた、目にも美しいマフグをお届けします。

  • 1月号

    「ホワイトアスパラガス」岩手県二戸市の馬場淳さん

    岩手県と青森県の県境に位置する岩手県二戸市浄法寺町。国産漆のうち80%以上を産出する、漆の里としてその名を馳せています。この地で200年以上農業を営む、馬場家の九代目・馬場淳さん(31)が来月号の主役です。二戸の冬は土も凍るような厳しさで、冬場の仕事を生み出すことが農家の積年の課題でした。そこで馬場家が目をつけたのがホワイトアスパラガス。太陽の光を浴びて育ったアスパラガスの根っこを秋に掘り起こし、再び土をかけて埋め直す非常に珍しい方法で栽培しています。夜の寒さで甘みが増し、切り口から水滴が滴るほどのみずみずしさが特徴です。馬場さんが「白い果実」と胸を張る、ホワイトアスパラガスをお楽しみに。

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